私はまだ経験は浅いですが社交ダンスを楽しんできました。社交ダンスを習う場合、それぞれの教室によって違いもあると思いますが、グループレッスンや教室のダンスパーティーでのデモンストレーション、さらには競技会参加などを目標にして個人レッスンをしている方が多いです。
11月に開催が予定されている日本オーストリア友好150周年記念舞踏会。実行委員から声をかけてもらい参加することにしました。今までと全く違うダンスの世界が楽しめそうだという直感が働いたからです。しかし、舞踏会で踊られるであろう社交ダンス種目にはないカドリールに代表されるウィーンの舞踏会特有のダンスは私には全く無縁でした。少し不安でしたが実行委員会はそのような参加者たちのために練習会を開いてくれています。私はその練習会にこれまでに2回参加しました。
数人の顔見知りはいましたけれどもほとんどは初めてお会いする方々でした。しかし、練習を指導してくれる今回の舞踏会の実行委員長、それといわゆる社交ダンスのワルツとは踊り方が違う本場のウィンナワルツを指導してくれる委員。この委員たちの指導で全く新しいダンスを今楽しみ始めました。
そして一番大事な事は、この舞踏会のカドリールやウィンナワルツは、我々が通っているダンス教室の競技をベースにした社交ダンスに比べて、とても入りやすいと言うことです。たった2回の練習会に参加しただけで、もうこのまま舞踏会に行ってもそれなりの楽しみ方ができるのではないかと思えるくらいです。
同時に、同じような気持ちを持った人たちが集まっているので、初対面であってもすぐに打ち解け、練習会の時だけでなく、その後の懇親会でも本当にダンスの話を中心に楽しい時間を過ごすことができました。
私にとっては、11月の舞踏会のための練習というよりも、その舞踏会が最後の仕上げになるわけですけれども、それまでの道筋自身が何かもうすでに楽しい舞踏会が始まっている感じがします。新しい友人たちが増えたこと、まさにこれがダンスを通じての人と人との交わりなのだということをとても嬉しく感じています。これからも多くの人が興味を持って参加してくると思います。その人たちもきっと今までのダンス経験には無関係に初めてダンスを踊る人を含めて楽しめるものと確信していますし、また私にとってはそのようなダンスを中心とした新しい仲間が増えることをとても楽しみにしています。
事前練習会や11月の舞踏会でお目にかかりましょう。
前島 信